鳥避けには手すりと並行にテグスを張ると良いらしい
先に完成品を見せておきます。こんな感じ。
今のアパートに引っ越してきてからというもの、ベランダの鳥の糞害に悩まされてきました。
鳥がベランダに来ること自体は全然構わないものの、やはり自分のペットでもない動物の糞尿処理は結構萎えるものがあります。
何度か鳥よけのグッズを探してみたこともあります。見つかったのはベランダ全体を覆うネットだったり、トゲ状ものを手すりの上に張り巡らすといった感じで、まぁそこまでしなくてもいいかなぁという感じでした。見た目が厳ついのは嫌だし、やはり鳥を傷つけるは避けたい。
そんなこんなで何年も経ってしまったのですが、あるとき、ベランダの手すりに並行してナイロンテグスを張るという方法を見つけました。
鳥が手すりにとまろうとすると胸や顔の部分にテグスが引っかかって居心地が悪く、長居をしないとのこと。柔らかいテグスなので、テグス自体の上にはとまれません。また、テグス一本だけだと体の向きによって効果が失われるので、2本以上張るとよいとのことでした。
テグス2本なら見た目的にもいかつくないし、鳥も傷つけません。
3Dプリントでテグスの支柱を製作
手すりに沿ってテグスを張るためには、支柱を付ける必要があります。3Dプリンタを使えばベランダの手すりにぴったり合った支柱が作れるということで、さっそく製作を開始しました。
まずは手すりの寸法をノギスで測定。
上部のカーブは百均で売っているアルミ針金で型取りしたものをスキャナで読み取ってトレスしました。(コンターゲージがあればいいんですけど)。寸法が決まれば、単純な押し出し形状なのでモデリングは難しくありません。
採寸したサイズを元に3Dデータを作成。デザインは当時ハマっていたアニメけものフレンズのサーバルキャットをイメージしたものです。ちょっとはソフトなムードになっているといいのですが。
3DプリンタはJGaurora A5。プリント材料は屋外での耐久性・耐熱性を考慮してABSを使用しました。
テグスの張りが弱いと効果が薄い
設置はプリントした支柱を手すりに被せ、百均で売ってる結束バンドで固定するだけです。これなら撤去も容易です。
支柱の間隔が長すぎるとテグスの張りが弱くなり効果が薄くなります。ウチでは約1.6m間隔で設置しています。
テグスは東急ハンズで購入したエキスパートのナイロンモノフィラメント16号。直径0.660mm、引張強度25.0kgとなっています。太くて丈夫で張りやすくこの用途には合っていると思います。
1年以上使って十分な鳥避け効果あり
設置して1年以上経ちますが効果は十分あるようです。設置してすぐに1度だけ、糞をされてしまったのですが、テグスの張りが弱すぎると判断、支柱を増やして設置間隔を狭め、張力を高めたところ、被害は全くなくなりました。
また、3Dプリント材料、テグス、結束バンドともに破損することなく使えています。
※注意:本記事はあくまでも個人の工作・実験の記録です。読者に対して工作を推奨するものではありません。本記事を参考にした工作の結果や、それに伴う事故・損失などについて筆者は一切の責任を負いません