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ハンドマイクをハンズフリー化する首掛けマイクスタンドを3Dプリントで製作

ハンドマイクを手に持ちたくないけどスタンドがない時もある

「ハンドマイクをハンズフリー化って、それもうハンドマイクじゃないじゃん」と言われちゃいそうですが、そうしたい場面があるのです。

何年か前に太鼓仲間と札幌にライブしに遠征した時に「ハンドマイクをハンズフリーにする首掛けマイクホルダー」を作りました。

このライブではボーカル用に手持ちのハンドマイクとアンプ(ベースアンプで代用)を持ち込みました。

ベースアンプPJB Double Fourにボーカルマイクを2本繋ぐためのアクティブミキサーを製作

コンパクトなベースアンプPJB Double Fourにボーカルマイクを2本繋いでPA代わりに使うため、シンプルなアクティブミキサーを作りました

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途中、私が太鼓について説明するというコーナーがあって、その時には演奏しながら喋る必要がありました。

しかし、私達のやっているバタドラムという奴は両面太鼓で演奏時には両手が塞がってしまいます。

普通ならマイクスタンドを使うところですが、現場にはマイクスタンドがありません。かといってあんな大きくて重いものをはるばる東京から持参したくない。

胸に付けるクリップマイクにすればいいじゃん、と思うかもしれませんが、あれはあれでうまく音を拾えなかったり洋服とこすれてノイズが出たり、音質悪かったりして、意外と使いにくいものです。

そんなにしょっちゅう必要なわけでもないので、ヘッドセットマイクとか買うのもなんだかなぁとか、色々考えてやっぱりホルダーを作ることにしました。

 

二系統のストラップでホルダーとマイクを支える

形はごらんのように、胸からマイクホルダーが生えているような構造です。

 

 

最初のプロトタイプでは、マイク部分から伸びている黒いストラップはありませんでした。

胸部にしっかり固定すればマイクを支えられるかと思ったのですが、ハンドマイクって意外と重いんですよね。

あと、やはり突き出ているのでテコの力も馬鹿にならない。胸部の固定だけで耐えようとするとコルセットみたいになってしまいます(笑)。

結局2本のストラップを使うことにしました。

結果的に、ダブルストラップのお陰でマイクの高さと角度を別々に調整できるというメリットも生まれました。怪我の功名。

 

運搬を考えて分割可能に

T字型の形状は意外と場所を取るので分割式にしました。パチンとはめられます。

 

3Dプリントしたパーツは以下の5分割になっています。

 

マイクを受けるカップ

 

 

支柱

 

接続部(オス・メス)

 

 

 

胸当て

 

 

 

3Dプリントは印刷方向や角度によって強度や表面の滑らかさが変わります。マイクカップと支柱、胸当てと接続部を比べると違いが分かると思います。

 

 

プリントはPrusa i3 MKIII、材料はPLAです。

胸部の滑り止めと緩衝のためコスプレボードの10mmくらいのモノを貼ってあります。

ストラップの黒い方は百均、黄色い方はアマゾンで買ったナイロンコードとコードストッパーで自作しました。

実際の使用感はバッチリでマイクに気を取られることなく演奏しながら喋ることができました。なかなかの成功作となりました。

 

 

 

 

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