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【ボタン電池〜単1対応】消耗した電池でも光るLED灯を製作

停電が長期戦になると乾電池が足りなくなるかも

東日本大震災から10年。ついこの間も大きな地震が起きてびっくりしました。停電になった地域も多かったようです。

あの震災以来、私も食料と水、非常トイレ、照明、乾電池などの災害用品を一通り用意するようになりました。

ただ、通常の懐中電灯やLEDランタンだと予想以上の長期戦になった時には、乾電池が足りなくなる恐れはあります。大量の電池をストックしておくのも無理があります。自然放電もあるし。

かといってモバイルバッテリーをスマホ以外に使うのは避けたいところ。

そこで、乾電池が消耗した後でも最低限の灯りを維持できるLEDライトを作ってみました。電池の使える時間を延ばす作戦です。

「作った」と言ってもLEDドライバモジュールにLEDと電池端子を取り付けただけですが。

この非常灯は以下のような特徴を備えています。

  • 1.5Vの電池ひとつで白色LEDが点く
  • 消耗して他の機器で使えなくなった電池でも光る
  • ボタン電池、単一、単二、単三、単四、単五など1.5V電池ならなんでも使える

 

1.5Vの電池ひとつで白色LEDが点く

普通は白色LEDを光らせるには3V以上必要なのですが、この非常灯は電池1個で使えます。

これは秋月電子で売っている「1.5V LEDドライバモジュール OELLP」のお陰です。

「1.5V LEDドライバモジュール OELLP」1個80円!(2021年3月現在)

1.5V LEDドライバモジュール OELLP

 

ケースや電池ホルダがセットになった「1.5V電池☆白色LED投光キット」というのもあります。これだと単三電池専用になってしまうので今回はモジュールの方を使いました。

1.5V電池☆白色LED投光キット

 

キットからはリード線が出ていますが、シンプルにするためにLEDは直付けにしました。

 

このモジュールは最大5個のLEDを並列に繋げられるらしいです。今回は非常灯の試作なので、LEDはひとつだけ。最低限の明るさで長時間使えることを優先します。

 

消耗して他の機器で使えなくなった電池でも光る

これも秋月モジュールのお陰です。他の機器で使い切り、電池チェッカーがまったく反応しない電池でも光ります。

モジュールのスペックシートには0.8Vまでのデータが出ていますので電池の電圧が半分近くまで落ちても使えることになります。

ただ、これを作ったおかげで古い電池が捨てられなくて困っています(笑)。

 

ボタン電池、単一、単二、単三、単四、単五など1.5V電池ならなんでも使える

ここは唯一、私が工夫したところです。電池はあるけどサイズが合わなくて使えないということは日常でもありますよね。

そこて電池ケースを使わず、磁石を包んだ鉄板を電源端子とすることで、サイズの違う電池に対応できるようにしました。

磁石を電池の両端子に貼り付けると光ります。そのまま電池の重みを使って自立することもできます。

ちょっと見てくれは不細工ですが、とにかく乾電池が一本あれば灯りが取れるというのは、バックアップのバックアップくらいのポジションには、なかなか良いと思います。

できれば実戦で使わずに済むと良いのですが。

 

ご注意

本記事の内容はあくまで個人的な実験です。本記事の利用によって生じる如何なる損害に対して筆者は責任を負いません。

 

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