腰痛防止にさらなる一手
またiPadスタンドかよ!という気もしますが、iPadって家中持ち歩いて色んなとこで使うので、その場その場にあったスタンドが欲しくなるんですよね。
今回は、前回作った「立って読む読書台」の派生モデルです。
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腰痛が酷いので立って本が読める読書台を製作
腰痛でしんどかった時に、立ったまま本が読める読書台を作りました
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座ってiPadを使うときも目線を上げるために、ミニ三脚(SILKのスタンドポッドGX-5の下部)に付けて高さを稼げるスタンドを作りました。
1/4インチねじで三脚取付穴をモデリング
さっそくモデリング。この手のスタンドは何度も作ってるので手慣れたものです。
市販品はケースなしで使う前提のものがほとんどですが、自作だと自分の使っているケースも含めた厚みで設計できます。
今回のポイントは三脚ねじ穴をつけることです。
立って読む読書台ではSILKのクイックシューに合わせて作りましたが、今回使う三脚にはクイックシューが付いていないのでねじ止めにします。
三脚のねじ穴は一般的に1/4インチのねじが切られています。ミリじゃなくてインチ規格なんですね。
以前は市販のインチねじを3Dモデルに組み込んだりしていたのですが、最近はインチねじもモデリングするようになりました。
三脚がなくても自立できるようにベース部分の面積が大きくなっています。
ねじ部分と本体を分割して3Dプリント
ねじは精度が必要なので、3Dプリント時の積層ピッチを細かくする必要があります。
この1/4インチねじの場合は、prusa i3 Mk3のPLA出力で0.15mm(OPTIMAL)以下のピッチでプリントするとスムーズにオスねじとハマりました。
もっと細かい0.1mmピッチ(DETAIL)の方が品質は良いですが時間がかかりすぎます。
また、モデル全体を0.15mmピッチでプリントすると時間がかかりすぎます。ねじ以外の部分にはそんな精度は必要ありません。
そこで、ねじ部分と本体を分割して、ねじ部分は0.15mmピッチ(OPTIMAL)、本体は0.3mmピッチ(FAST)で印刷しました。
スライサーソフトの表示によると、一体型にしてすべて0.15mmピッチ(OPTIMAL)で印刷すると13時間かかりますが、0.3mmピッチ(FAST)だと4時間弱で済みます。
プリント後に両者をすり合わせてアクリサンデーで接着します。摺り合わせは紙やすりで微調整します。
安定感は抜群。三脚専用に作っても良かったかも
単純な構造なので一発でうまくいきました。
12.9インチで結構な重さのある初代iPad Proを置いても十分な安定感があります。
iPadとの接触面に滑り止めのシリコンシートを貼って、さらに良い感じになりました。
難点を挙げると、iPadをひっかける手前側のツメの部分がちょっと長すぎて、横時で使うとディスプレイにかかってしまいます。
実用上は問題ないのですが次はもうちょっとコンパクトにしたいです。最近のベゼルレスiPadだとこの手のスタンドを作るのも難しくなるのかなぁ。
三脚への付け外しはちょっと面倒なので付けっぱなしになりそうです。これは自立用として使って、三脚専用のもっとコンパクトなものを作ってもいいかなと思いました。
腰痛は完治に時間がかかりますね。デスクトップの大型モニタも高さを上げて腰が伸びるようにしました。