メガネ on メガネ on コンタクトレンズ
かつての電気少年が中高年になって電子工作をすると、みんな手元が見えなくて愕然とするらしいですね。もちろん私もそうでした。
抵抗のカラーコードやコンデンサの数字はまるで読めないし、基板の穴に配線を差し込むのも一苦労、半田付けも狙いがさだまりません。
あと、秋月電子の超高密度印刷チラシ。かつて、あれを平気で読んでいた時代があったなんて信じられません。
まぁこんなハズではという感じですが、嘆いてばかりもいられないので、光学テクノロジー(メガネ&ルーペ)を駆使して対処します。
私の場合は強度近視に老眼が重なっているので、コンタクトの上から遠近両用眼鏡をかけて、その上から老眼鏡をかけるみたいなことになります。
ヘッドルーペは便利だがちょっと重い
以前は、写真のようなヘッドルーペを使っていました。時計屋さんとかが使ってそうな奴です。気に入って2種類買いました。
これはレンズを跳ね上げられるので、近くをみるときだけさっと使えます。LEDランプも付いていて、ずいぶん役に立ちましたが重いのが欠点です。
重さでズレやすいので自分でベルトを増やしたりしました。
かといって、普通の老眼鏡だとかけたりハズしたりが面倒です。
3Dプリントでメガネ枠に合ったヒンジを自作
というわけで作ってみたのが、百均の老眼鏡を2個くみあわせたダブルルーペです。
普段はレンズ1枚で低度数の老眼鏡として使い、ここぞという時にはもう1枚を重ねて高倍率にします。
構造は見てのとおりです。百均のメガネのつるを切断して、2枚重ねただけです。
ヒンジ部分は3Dプリントで作りました。
まずネガネ枠をスキャナで取り込み、そのカーブに合わせたヒンジの3Dモデル製作しました。
ヒンジの軸は、適度な長さにきったピアノ線を差し込んで、両端に瞬間接着剤を垂らします。最後に瞬着硬化スプレーをさっとかけて完成。
瞬着硬化スプレーは、瞬間接着剤を一瞬で硬化させてくれる便利な液体です。
瞬間接着剤は、その名前とは裏腹に接着条件によってはなかなか硬化しない時があります。
今回のようにピアノ線の端に垂らしただけでは固まりません。そこでこの薬剤をかけてやることで、ピアノ線の両端に瞬間接着剤のコブや蓋を作ることができます。
跳ね上げレンズの固定には磁石を使用
跳ね上げたレンズの固定には磁石を使いました。
跳ね上げたときにはヒンジ部分の磁石で固定し、下ろしたときにはメガネ枠の磁石で固定します。
磁石はiPadケースを廃棄する時に取り出しておいた薄型の強力磁石を使いました。
磁石は固くて切るのは大変なのでペンチで掴んで割ります。なかなか思うような形に割るのは難しいので結構ムダにしました。
磁石の貼り付けは瞬間接着材です。
この固定方法は思いのほかうまく作動してくれました。
使用感はかなり良いです。なにしろ軽いので楽です。
眉間のあたりにLEDでも付けようかと思いましたが、まぁそこまでしなくてもと思いとどまりました。