3Dプリンタで補修部品製作
3Dプリンタの用途のひとつに補修部品の製作があります。
機械のツマミとか、ちょっとしたパーツが壊れたとき交換部品さえあれば簡単に直るのに、そのパーツが手に入らないことが結構あります。仮にあったとしても、価格的にそこまでして直すなら新品買っちゃおうかと思ったりもします。
3Dプリンタで代替部品が作れれば、お金もかからずに直せて万々歳です。
だいぶ前のことになりますが、1台目の3Dプリンタ(AFINIA H480)を買った時に、最初に作った実用品が壊れたつまみの代替品でした。
デロンギコーヒーグラインダーのツマミが割れた
私はコーヒー豆を挽くのにデロンギのグラインダーを使っています。
この機械は挽く時間をゼンマイ式のタイマーでセットするのですが、ある時、うっかり変な力をかけてプラスチックのツマミが割れてしまいました。
つまみがないとグラインダーは動きません。中身は健全なのにゼンマイを巻けないだけで使えません。
すでに買ってから結構な時間が経っているし、汎用品を探すのも難しそうなので困りました。
で、もしかしたら3Dプリンタで作れるんじゃない?と思いつきました。
デジタルノギスでサイズを測り、オリジナルよりもデザインを簡素化して付けてみるとバッチリ。
サイズが合ったらもうちょっと回しやすいデザインに変更するつもりだったのですが、実用上問題ないので結局プロトタイプが最終製品になるという、自作あるあるが発動しました。
この時、3Dプリンタは既製品に取り付ける者を作るのにものすごく便利なこと、デジタルノギスが恐ろしく便利なことを学びました。
このツマミ製作は、その後の自分の工作に大きな影響を与えたと思います。
グラインダーとつまみは、何年か経過した今でもまだまだ現役で使えています。だいぶ汚れましたがw
粉受けに銀紙を貼って静電気防止
このグラインダーはもう一カ所改造しています。
挽いたコーヒー豆を受ける容器がプラスチック製で盛大に静電気をため込むので、普通に使うと容器の周りに粉がまとわりついて大変です。
そこで試しに容器の内側に銀紙を貼ってみたところ、ぴたりと帯電が止まって取り扱いがとても楽になりました。
銀紙はペラペラで扱いにくいので、まず容器の内側にぴったりハマるようにボール紙を切って、そこに銀紙を巻き付けて挿入しています。