髪染めのためにコンタクトを付けるのは面倒くさい
メガネ無しには風呂にも入れないような強度近視の人間が髪を染める時に困るのがメガネ問題です。
メガネかけたままだと、つるが邪魔でこめかみとか耳のあたりに染毛剤が塗れないんですよね。
コンタクトにすれば問題解決ですが、最近家の中では基本メガネなんで、そのためにわざわざコンタクトはめるのも面倒くさいし使い捨てコンタクトだともったいない。かといってメガネを外したら何も見えないしというジレンマ。
ある程度見える人は、染める時だけ外せばよさそうに思えますが、染毛剤って塗った後にしばらく放置する時間が必要。強度近視がメガネ外していると、その間なにもできなくなっちゃうー。
そんなこんなで、なんとか髪染め時に掛けられる眼鏡はできないか、ということで作ったのがこの鼻メガネです。
ちなみに、もしかしたら市販品があるのかと思って、作る前にアマゾンや楽天で探してみたんですが、見つかったのは老眼鏡だけでした。残念ながら近眼用の鼻メガネは見つかりませんでした。
お風呂メガネと鼻痩せクリップを3Dプリントした部材で接続
前置きはこのくらいにして、作り方を紹介します。
メガネ部分は「お風呂メガネ」として売られているもののツルを切断して使いました。
このお風呂メガネ、ネットで買えて近眼の度数が指定できます。
もともと本当にお風呂メガネとして買ったのですが、買ってすぐにツルが折れてしまったのを何かに使えるかなと思ってとっておきました。
軽いし加工も容易なので鼻メガネの素材として最適です。
最初、クリップ部は3Dプリントで自作するつもりでした。
ところが偶然、アマゾンで「鼻痩せ用のクリップ」なるものを見つけました。
まさかそんなものがあるとは知らなかったので見つけた時には驚きましたが、鼻にあたる部分はシリコンでグリップも良さそうですし、鼻が痩せるくらいだから、しっかり挟んでくれそう。
まさにこの用途にぴったりに思えます。
さっそく安い奴を取り寄せてみたら、ばっちり行けそうだったので採用しました。
メガネとクリップを接合するパーツは3Dプリンタで製作。溝にはめ込むだけの単純な構造ですが、角度や位置を合わせるために何度も出し直しています。
身につけるものはなかなか一発では形やサイズが決まりませんね。
パーツの接合はグルーガン。強度はイマイチですが、金属とプラスチックとか普通は付きにくいものには便利。
完全に接着するワケではないのでやり直しも出来ます。
素晴らしい実用性
見た目がアレなので、実用性に疑問を持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、これかあにはからんや、大変便利で快適です。
もう鼻当てのシリコンが黄ばむくらい何度も使っていますが,まったく問題ありません。
染める時は全く邪魔になりませんし、鼻クリップも痛くないのにちゃんと固定される。自作品の中でも有用度最高レベルの一品です。
また、コロナで美容院に行けない時期には、自分で髪を切るときにも役立ちました。メガネしてると耳の周りが切れないんですよね。
※注意:本記事はあくまでも個人の工作・実験の記録です。読者に対して工作を推奨するものではありません。本記事を参考にした工作の結果や、それに伴う事故・損失などについて筆者は一切の責任を負いません